葬儀代が足りない!葬式費用が払えない時や出せない時の対処法
日本のお葬式は、海外に比べて高額です。葬儀場の規模や祭壇、供花のグレードなどによって変わりますが、葬式代(葬式費用)の相場は全国平均で約189万円と言われています。
しかし、急にそんな大金を簡単に用意できる人はあまり多くないでしょう
葬儀代が足りない時、銀行カードローンで何とか切り抜ける方法をご紹介します。
葬儀代の補填をするのに銀行カードローンがオススメな理由
葬儀社の中には葬儀ローンやクレジットカード払いに対応しているところもありますが、まだ現金一括払いが多いのが現状です。
カードローンなら、クレジットカードのようにカード払いではなく、現金を用意することができます。
カードローンでお金を借りて葬儀代を一括で支払い、その後、分割した金額を毎月少しずつ支払いをしていく形になります。
また、銀行が提供する「銀行カードローン」なら、金利が低いので経済的に負担になることはありません。
特に金利が低い銀行カードローンは、みずほ銀行カードローンになります。
銀行カードローンはすぐにでもお金を借りられる
葬儀代は後払いとなっており、葬儀を終えてから約1週間後に葬儀社が直接集金に来るか振り込みで支払うのが一般的です。
そのため、葬儀を行ってから実際に葬儀代を支払うまでは少しの猶予があります。
しかし、お葬式では僧侶の方へお渡しするお布施も必要になります。地域やお寺によって異なりますが、全国平均は約45万円と言われています。
お布施は、葬式前の挨拶をするタイミングや葬儀後のお礼を伝える際に直接渡すのが一般的です。
僧侶の方に相談をすればお渡しする時期を変更してくれる場合もありますが、比較的早い段階でお金が必要になります。
銀行カードローンは最短即日融資ができるため、もし葬儀代やお布施をすぐに用意しなければいけない状況になってもお金を用意できるので安心です。
葬儀代(葬儀費用)を安く抑える方法
お葬式を執り行う時は、主に「葬儀代」「飲食代」「寺院費用」の3つが必要になります。
それら3つを細かく見ていくと、以下の表のように必要経費が挙げられます。
葬儀に必要な物 | 費用 |
---|---|
遺影 | 1万円から |
棺 | 1.5万円から |
骨壷 | 5千円から |
葬儀用の供花 | 8千円から |
位牌 | 1千円から |
枕飾り | 1.5万円から |
斎場費 | 15万円から |
祭壇費 | 20万円から |
祭壇回り費 | 7.4万円から |
遺体搬送車 | 1万円から |
霊柩車 | 2万円から |
送迎車 | 5万円から |
飲食費用 | 約45万円 |
寺院費用(お布施、戒名料など) | 約43万円 |
香典返し | 約25万円 |
心づけ | 1万円 |
上記の葬式費用は、一般的に行われている葬儀から算出したものですが、100万円以上は必要になります。
100万円以上となると、カードローンを利用して分割で支払うとしても、全額支払えるのか不安に思う方もいるでしょう。
そこで、高額な葬儀代を少しでも安く抑えるために3つの方法をご紹介いたします。
1. 故人の相続財産から葬式代を充当する
故人の銀行口座と暗証番号が分かれば、口座からお金を引き出すことができます。
しかし、口座の持ち主が死亡した場合、本人名義の銀行口座は全て凍結されます。
銀行口座に入っているお金は「相続財産」といって、法律に基づいて故人の配偶者や子供、孫に分配されます。また、相続税の課税対象にもなるので、正確な金額を計算するために、口座を凍結して親族の誰かが勝手に現金を引き出せないようにします。
一度凍結された口座は、財産の相続人が決まるまで解除されることはありません。
もしすでに口座が凍結されている場合は、以下の書類を用意し、銀行に凍結解除の申請を行ってください。
- 被相続人(故人)の戸籍謄本等(除籍謄本、改正原戸籍など)
- 相続人全員の戸籍謄本(除籍謄本が必要になることもある)
- 相続人全員の印鑑証明書
上記を見ていただくと分かるように、口座凍結解除のためには相続人全員の同意が必要になります。
全員の同意が得られないと、相続財産の保全のため解除することはできません。
もし公正証書遺言書があり、財産の受取人と遺言執行者が決定されていれば、より簡単に口座凍結の解除をすることができます。
遺言書で口座凍結の解除をする場合、以下の書類が必要になります。
- 遺言書
- 遺言者の戸籍謄本類
- 遺言執行者の印鑑証明書
銀行口座が凍結されるタイミングは、基本的に相続人に限らず、誰かが金融機関に口座利用者が亡くなったことを伝えれば口座は凍結されます。
そのため、口座凍結される前に葬儀に必要な金額を引き出すようにしましょう。
引き出す際には、事前に法定相続人から了承をとっておくと、トラブルを未然に防ぐことができますよ。
2. 各自治体の補助金を利用する
国民健康保険や社会保険などに加入している方は、葬儀を行う際に補助金が支給されます。
例えば、以下の表のように、国民健康保険に加入している方は、各市区町村の役所・役場の国民健康保険課に指定の書類を持ち申請を行えば補助金が支給されます。
保険の種類 | 申請場所 | 必要書類 |
---|---|---|
国民健康保険 | 各市区町村役所の国民健康保険課 | お葬式の領収書 故人の国民健康保険証 申請者の印鑑 葬祭費の振込先口座番号 |
社会保険 | 勤務先または所轄の社会保険事務所 | 死亡診断書または埋葬許可書 故人の健康保険証 勤務先事業主による証明書類 申請者の印鑑 |
全国健康保険協会(協会けんぽ) | 全国健康保険協会(協会けんぽ) | 健康保険証 亡くなった方の住民票除票 申請者である家族分の住民票 |
後期高齢者医療制度 | 被保険者の住所地の役所 | 被保険者の保険証 葬儀を行ったものを証明するもの 印鑑 預(貯)金通帳 |
どれも3~7万円程度の補償額です。そのため、葬儀代の補填に使うには少し心許ない金額かもしれませんね。
そんな方は、葬儀プランを安いものにして費用を抑えると良いでしょう。
3. 安い葬儀プランを利用する
よく皆さんが選ばれるのは「一般葬」という葬儀プランで、生前の友人や知人、勤め先の同僚や上司、後輩、近所にお住まいの方などを招いて行われるお葬式のことです。
この一般葬だと、費用は100万円から200万円程度です。一般葬より価格を下げるとなると以下の3つのプランがあります。
- 家族葬
- 一日葬
- 直葬(火葬)
家族葬
家族葬は、家族や近い親族とのみ行われる葬儀で、一般葬よりも規模が小さく非常にコンパクトなのが特徴です。
価格は40万円から90万円程度なので、一般葬の半分程度の費用で行なえます。
値段が安いだけではなく、参列者がいないので個人と家族の最期の時間をゆっくりとれるというのも大きなメリットですよ。
一日葬
通常2日間かけておこなう通夜や葬儀、告別式ですが、これら全てを1日で終える葬儀プランとなります。
家族葬と異なり、一般の方も参列可能ですが、お通夜やお別れの時間などを省略するので、参列される方の人数は少なくなり比較的規模の小さい葬儀です。
故人のご家族や親族の方が葬儀を行う時間を十分に持てない方などに向いています。
費用は家族葬と同じくらいで40万円から90万円程度になります。
直葬(火葬)
直葬は、お通夜や告別式なども一切行わず、お亡くなり後にご遺体を自宅や安置所に安置し、火葬場の空き状況に合わせてそのまま寝台車でご遺体を運びます。
火葬後、ご遺骨と一緒に自宅へ戻り、墓所や納骨堂におさめます。
火葬場などのスケジュールによって異なりますが、火葬は約1時間程度で終わるので、最も時間が短い葬儀方法です。
料金は15万円から20万ほどで最も安く葬式を行うことができます。
直葬ならば5万円の補助金でも、葬儀代の3分の1程度は負担できるので、葬式費用を抑えたい方はこのプランが最もオススメです。
お亡くなりになってから24時間以内に葬儀を行うことは禁止されているため、最も早くて葬儀を行うのは翌日になります。
健康保険や故人の財産、葬儀プランの変更などで少しでも葬儀費用を抑え、カードローンで分割払いにすれば負担に感じることはないでしょう。
カードローンは、最短で申込んだその日の内にお金を借りることができるため、翌日にお金が必要になっても問題なくお金を用意することができますよ。