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カードローンとフリーローンの違いとは?意外と知らない銀行フリーローンの特徴

「カードローン」と「フリーローン」の違いをご存じですか?

同じお金を借りるローンですが、カードローンとフリーローンの違いがわかりにくいのは、インターネットでフリーローンを検索したときに、検索結果としてカードローン関連のサイトがよく出てくるのが原因かもしれません。

しかし、カードローンとフリーローンは全く別ものなのです。

この違いを正しく理解していないと、自分に合うローンを見逃してしまうかもしれません

そこで今回は、カードローンとフリーローンの違いをわかりやすく説明します。

フリーローンは目的ローンの一種

フリーローンは、銀行や信託会社といった金融機関が扱っている個人向けローンのことで、旅行、引っ越し資金、家具の購入、歯科治療、資格取得などあらゆる目的に利用できるローンです。

教育ローンやマイカーローンといったいわゆる目的別ローンの1つと考えると良いでしょう。

事業や投資といった一定の目的を除いて、あらゆる目的で融資が受けられるという点はカードローンと似ていますね。

しかし、カードローンとフリーローンは、金利や借入頻度、返済方法など異なる点がたくさんあります。

次の項でカードローンとフリーローンの違いを詳しく見てみましょう。

カードローンとフリーローンの最大の違いは借入頻度

カードローンとフリーローンは、金利や借入頻度、返済方法など異なる点や特徴を以下の表にまとめました。

カードローン フリーローン
金利 フリーローンより高い カードローンより低い
借入金額 1万円から借りられる 10万円から借りられる
カード発行 あり なし
返済方法 選択できる 口座引き落としのみ
繰上返済 無料でできる 手数料がかかる
借入頻度 必要な時その都度 一括
融資までの目安 スピーディ 2週間かかる場合あり
利用目的 原則自由(事業目的は不可) 家賃や生活費など一括で支払えないものや、見積書が無いもの、事業目的での利用は不可

※ローンの特徴は金融機関によって異なる場合があります。

カードローンとフリーローンの最大の違いは借入頻度です。

カードローンは限度額内なら何度でも追加融資が受けられるのに対し、フリーローンは一括で融資を受けるという仕組みになっています

また、返済方法にも違いが見られ、カードローンは返済方法が選べるのに対し、フリーローンは基本的に口座引き落としのみで、返済方法を選ぶことはできません。

それ以外の部分は、金融機関によって内容が異なる場合があります。

具体例として、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」と、同じく三菱UFJ銀行のフリーローン「ネットDE多目的ローン」を比べて、それぞれの違いを見てみましょう。

フリーローンの特徴的な部分は赤く色付けしています。

カードローン フリーローン
商品名 バンクイック ネットDE多目的ローン
金利 年1.8%~年14.6% 変動 年5.475%
借入金額 10万円以上500万円以内 50万円以上300万円以内
融資スピード 約2週間
借入頻度 必要なときその都度 一括
返済方法 借入残高リボルビング定率方式
・自動支払いによる返済
・提携ATMによる返済
・振り込みによる返済
元利均等返済
月々決まった金額(元金+利息)を口座から引き落とし
繰上返済(一括返済) 可能 可能(ただし窓口の場合、手数料5,400円必要)
申し込みできる人
  • 年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住する人
  • 保証会社(アコム㈱)の保証を受けられる人
  • 原則安定した収入がある人
  • アルバイト・パート可
  • 年齢が申込時に満20歳以上、完済時に満70歳の誕生日までの人
  • 保証会社(㈱ジャックス)の保証を受けられる人
  • 前年度の税込年収(事業所得の方は申告所得)が200万円以上の人
  • 勤続(営業)年数が1年以上の人
  • 年金収入のみの人は対象外
必要書類
  • 本人確認書類(運転免許証等)
  • 勤務先情報
  • 収入証明書(50万円超える場合)
  • 見積書(コピー可)
  • 本人確認書類
  • 源泉徴収票または住民税決定通知または確定申告書(200万円超える場合)
利用目的 原則自由
※事業性資金は不可
旅行、歯科治療費など様々な用途に使える(資金使途を確認できる書類の提出が必要)
※以下の用途は不可
・事業性資金
・投機資金など

フリーローンは低金利だが制限が多い

カードローンとフリーローンは、借りる人によってメリット・デメリットが変わってきます。

まずはフリーローンのメリットから見ていきましょう。

フリーローンのメリットは、表を見て分かるとおりカードローンに比べて金利が低いという点です。

また、フリーローンは最初に一括でお金を借りるから、借りたあとは決まった金額を毎月返していくだけ。

カードローンのように何度もお金を借りて、利息がなかなか減らない!なんてことにはならないので安心です。

低金利というところが魅力的なフリーローンですが、デメリットもあります。

フリーローンのデメリットは次のとおりです。

  • 借入最低金額が高め
    →10万円以下の少額融資希望の人には向かない。
  • 最初に借りた分の返済が終わるまで追加融資はできない
    →追加で融資を得たい場合は、返済が完了したあと再度手続きする必要がある。
  • 利息の節約ができない
    →利息は利用日数で計算されるが、返済方法が毎月の口座引き落としのみなので、利用日数を30日以内に減らすことができない。
    また、繰上返済や一括返済はできるが、手数料がかかる場合がある。
  • カードローンに比べて審査が厳しい
    →前年度の年収や、勤続年数などが審査の条件にある。
  • 見積書の提出が必要
    →資金使途が確認できる書類の提出が必要で、確認できなければ借りられない場合がある。
  • 生活費や家賃の支払いには使えない
    →見積書の提出ができないものに対して融資されない。
    自由な目的で使えるとはいえ、利用目的にある程度制限がある。

このように、フリーローンの利用目的は自由とはいえ、見積書の提出が必要だったり、審査が厳しかったりと何かと制限されているのがわかります。

今回は大手銀行のフリーローンを基準としていますが、フリーローンの細かな条件は各金融機関によって違いますので必ず確認してから利用するようにしてください。

さて、ここまでフリーローンのメリット・デメリットを見てきました。

メリット・デメリットを踏まえて、次の3つの条件に当てはまる人はフリーローンを利用するのが良いと考えられます。

  • 安定した収入がある人
    →毎月の引き落としに対応できる
  • 利用目的が明確で、融資の条件に合っている人
    →低金利で借りられる
  • お金の管理がルーズな人
    →毎月引き落とされるので、口座にお金をいれておけば自動的に返済される

フリーローンは借り換えやおまとめとしては利用できない!?

フリーローンは金利が低いため、借り換えやおまとめローンとしてフリーローンを利用しようとする人がたくさんいるようです。

でも、これだけは覚えておきましょう。

大手銀行のフリーローンは借り換えやおまとめとしては利用できません。

ただし、イオン銀行や地方銀行、その他の金融機関で利用できるところもあります。

また、借り換えやおまとめを考えている人は、金利が低いみずほ銀行カードローンがオススメです。

おまとめ・借り換えで評判の良いカードローン一覧

フリーローンが借りられなかったらカードローンを

ここまで、カードローンとフリーローンの違いを見てきました。

フリーローンは、あらゆる目的で利用できる代わりに年収が聞かれたり、資金使途を確認できる書類を提出しなければならないなど審査が厳しいということがわかりましたね。

フリーローンの条件に合わなかったけど、お金が必要だというときは、カードローンを利用しましょう。

カードローンは次のようなメリットがあります。

  • 限度額まで必要に応じて何度でも利用することができる
  • 少額から借りることができる
  • スピーディに融資が受けられる
  • アルバイト、主婦も条件を満たせば借りることができる
  • 見積書を出す必要がない(自由度が高い)

カードローンは必要なときに必要な分だけ借りられるという利便性を重視したローンなので、ひとつの目的のための融資であるフリーローンと比べて、利用しやすいローンです。

生活費として借りたい人や、すぐにお金が必要な人、アルバイトの人はカードローンを利用しましょう。

ただし、カードローンは借りれば借りるほど利息は増えるので、返済計画をしっかり立てて利用してください。

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