利息はいくら付くのか?カードローンの金利の仕組みと計算方法
カードローンを利用するとき、どの方も必ず金利の確認をされると思います。
しかし、各銀行や消費者金融の金利を見ても実際にいくら支払えばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか?
などと書いてあり、今回は、カードローンの金利の仕組みと利息の計算方法についてご紹介します。
金利とは、利息を計算するときの割合
お金を借りたら、借りた金額(元金)だけでなくカードローンの利用料として利息も支払わなければいけません。
この利息額を計算するときに使う割合を「金利」と言います。
金利には1日の利息を計算する日歩(ひぶ)、一か月の利息を計算する月利(げつり)、一年の利息を計算する年利(ねんり)の3種類があり、カードローンでは基本的に「年利」が使われています。
カードローンの金利の欄には、年利とよく似た「実質年率」という言葉が書かれています。
この実質年率とは、残っている借金の残高によって利息額を変動させる “残債方式” で計算するときに使う年利のことをさします。
金利には上限額が決められている
貸金業者は利息制限法に基づいて、金利に上限を設けなければいけません。
利息制限法による上限金利は以下の表のようになります。
金額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年利20%以下 |
10万円から100万円未満 | 年利18%以下 |
100万円以上 | 年利15%以下 |
法定金利の範囲内であれば、カードローン側が自由に金利を設定することができます。
そのため、同じ借入金額でも、借主の信用情報や返済期間などによって金利は違ってくる可能性もあるのです。
融資金額が高いほど金利は低くなる
また、上記の表に書いてある通り、高額融資になればなるほど適用される上限金利も低くなります。
ただし、複数のカードローンから総額100万円以上借りている場合は、借入金に年利15%が適用されるわけではありません。
1つのカードローンごとに金利が設定されるので、このケースでは18%が適用されることもあります。
つまり、高額の借入れを行う際は1つのカードローンにまとめる方が、金利も低く設定され利息を安くすることができるのです。
利息は返済日数分だけ支払う
返済期間が長くても短くても、同じ金利ならば支払う利息額は変わらないと思っていませんか?
しかし、実際に利息の支払いが必要になるのは、完済するまでの期間だけなのです。
つまり、本来1年かけて返していくお金を、半年で完済すれば利息も半額で済むのです。
その理由はカードローンの利息の計算の仕方にあります。
カードローンの利息の計算方法
ほとんどのカードローンの金利には「実質年率」が使われ、1年で必要な利息額を算出することができます。
1年分の利息を、1日あたりの利息分に変換して返済日までの日数をかけることで、実際に支払う利息額を計算します。
具体的な計算式は以下のようになります。
借入残高×実質年率(%)÷365×前回からの返済日数=利息
上の計算式に条件を当てはめれば、実際にどれくらいの利息額が発生するのかが分かります。
例えば、
- 借入残高:25万円
- 実質年率:18%
- 前回からの返済日までの日数:30日
この条件を当てはめて計算してみると、250,000×0.18×30÷365≒3,697円となり、返済日に支払う利息額は約3,697円となります。
式を覚えてしまえば、次回の返済でどれだけの利息を支払わなければいけないのかも、自分で簡単に計算できるようになりますよ。
早く返済すればするほど利息額は少なくなる
利息は1日ずつ返済額に加算されていくので、完済までの日数が短いほど支払う利息額が少なくなるのです。
例えば1年で1,000円の利息が必要なところを、半年で返済すれば半分の500円で済みます。
また、毎月返済をするたびに借入残高(残っている借金)が減っていくので、利息も少なくなっていきます。
カードローンを利用するときは、なるべく多く返済し、1日でも早く負債をなくすことで返済総額を少しでも安くすることができるのです。
ただし、無理な支払いをしていると急遽お金が必要になった時に、手元にお金がなくまた借り入れをすることになるので、余裕をもって計画的に返済していきましょう。